牧人メロスは暴君ディオニソスを殺しにいって捕らえられ、死刑の宣告を受け
るが、妹を結婚させるために三日間の猶予を求める。王はメロスのかわりに、そ
の竹馬の仲である石工セリメンテウスを牢につなぐ紮肚。
三日目の日没までにメロスが帰らなければ、その友を死刑に処するという条件
だった。妹を結婚させて、メロスは王の許に帰ろうとするが、洪水、山賊などの
ために時間をとられて、ようやく辿りついたときには、まさに友人が処刑されよ
うとしていた減小腿。
メロスはセリメンテウスに「俺をなぐってくれ」と呼ぶ。途中、疲労困憊のあ
まり帰るのをやめようかと思った。つまり、一度は裏切ろうとしたからだ。
石工セリメンテウスが刑場に鳴り響くほど強くメロスの右頬を撲った。そして、
今度はメロスに「自分をなぐれ」といった。
「たった一度だけ。君が帰らぬではないかと疑ったからだ」という。
メロスの手は、うなりをあげて、セリメンテウスの頬をなぐる皮膚乾燥。
そのあと、二人はかたく抱擁し合う。
暴君ディオニソスはその姿に感動し、「自分はいままで、人間を信じなかった
が、真実とは、決して空虚な妄想ではなかった。わしも、お前達の仲間に入れて
くれ」と悔悟する。
美少女が進みでて、メロスに緋のマントを着せる。難行苦行の末に辿りついた
メロスは衣服が裂けて裸になっていた。
「勇者は、ひどく赤面した」という言葉で結ばれていた。